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環境・エネルギー

フィンランドが核のごみ処分場を許可、日本はどうする?

公開 · 更新

共同通信によると、フィンランド政府は10月22日、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場「オンカロ」に操業許可を出した。世界初の最終処分場で、地下約430メートルに10万年以上隔離する計画。原子力発電環境整備機構(NUMO)によると、日本では5つの地域で、処分地選びの最初の段階である文献調査が行われている。

出典:[1][2]

報道・発表をもとにした概要です。このサイトが事実を確認したものではありません

THE QUESTION

核のごみの最終処分をめぐる考えのうち、どちらに共感しますか。

同じニュースを、2人の記者がそれぞれの立場から報じる。

LEFT 一つの見方

リベラル・左派の記者

「なぜここか」に答え、住民が決める道を

  • 地震・火山国での適地
  • 住民の合意と地域の分断
  • 増え続ける核のごみ

オンカロは、地震や火山の心配がほぼない古い岩盤の上にある。条件の違う日本で、受け入れてくれる地域から調べる今のやり方でよいのか。科学的な根拠と住民の合意を最優先にし、核のごみを増やし続ける政策も問い直すべきだ。

世界初の重みと、その条件

フィンランド政府は10月22日、核のごみの最終処分場「オンカロ」の操業を許可した。1 地下約430メートルに10万年以上隔離するという、人類が経験したことのない時間の計画である。1 将来世代に負担を先送りしない一歩として、その意義は大きい。ただし、オンカロがある南西部の島は約19億年前にできた岩盤の上にあり、大地震や火山噴火のリスクはほぼないとされる。1 同じ条件を、地震と火山の国である日本にそのまま当てはめることはできない。

受け入れる地域から、でよいのか

日本では現在、北海道の寿都町と神恵内村、佐賀県玄海町、南鳥島、茨城県常陸大宮市の5地域で、最初の段階の文献調査が行われている。2 寿都町と神恵内村では2020年に調査が始まり5、常陸大宮市では10月15日に始まったばかりだ。6 国は最近、自ら調査を申し入れる方式に転じ、常陸大宮市は南鳥島に続く2例目となった。7 だが、なぜその場所なのか。国は、市内全域が地質の面で好ましいとされることを挙げるが、そうした地域は国土の6割以上に及ぶ。7 調査を受け入れれば、最大20億円の交付金が支払われる。7 地質の適性より、受け入れてくれる自治体があるかどうかが先に立っているように見える。調査の受け入れをめぐって住民の意見が割れ、地域に溝が生まれることも心配だ。一部の住民の意向をもとに申し入れるような手法は、住民の対立を招きやすい。8 次の概要調査には、都道府県知事の同意も必要になる。8 過疎や財政難に悩む自治体が、国の申し入れを断りにくい立場にあることも見逃せない。

増え続けるごみと向き合う

日本には、すでに2,530本のガラス固化体がある。これまでに使った燃料をすべて再処理すれば、約2万8000本に達するという。3 原発を使えば使うほど、処分すべきごみは増えていく。行き場の決まらないごみを、このまま生み続けてよいのか。原子力の利用の是非と処分の問題は、切り離して論じることはできない。処分の見通しが立たないまま原発の活用を進めるのは、出口のない道を急ぐようなものだ。地殻変動の活発な日本に適地はないとする専門家の声明もある。7

科学と合意を最優先に

大切なのは、結論を急がず、科学的な根拠を示しながら住民の信頼を積み重ねることだ。国は、候補地を選ぶ理由を丁寧に説明し、住民が反対の声を上げても不利益を被らない仕組みを整えるべきだ。調査の過程や結果はすべて公開し、地域の外の専門家も検証できるようにしてほしい。調査のどの段階でも、地域が立ち止まり、引き返せることを保証してほしい。処分場は、地域が納得して初めて成り立つ。10万年の安全を、急ぎ足の手続きで決めてはならない。

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SOURCES

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  1. 世界初、核最終処分場の操業決定 フィンランド政府が許可 ↗共同通信(Yahoo!ニュース) · 確認日 2026-10-30
  2. 調査の状況と対話の記録 ↗原子力発電環境整備機構(NUMO) · 確認日 2026-10-30
  3. よくある質問(ガラス固化体の量) ↗原子力発電環境整備機構(NUMO) · 確認日 2026-10-30
  4. 地層処分とは ↗原子力発電環境整備機構(NUMO) · 確認日 2026-10-30
  5. 調査の状況(北海道寿都町) ↗原子力発電環境整備機構(NUMO) · 確認日 2026-10-30
  6. 調査の状況(茨城県常陸大宮市) ↗原子力発電環境整備機構(NUMO) · 確認日 2026-10-30
  7. (社説)核のごみ調査 なぜここか 説明尽くせ ↗朝日新聞 · 確認日 2026-10-30
  8. 社説:首都圏での核ごみ調査 地域分断深めぬ手立てを ↗毎日新聞 · 確認日 2026-10-30
  9. <主張>オンカロ操業認可 日本も地層処分の道開け ↗産経新聞 · 確認日 2026-10-30

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