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経済
連続勤務は最長13日まで?労働規制の見直しをどう見る
公開 · 更新
朝日新聞によると、厚生労働省は労働基準法に連続勤務日数の上限を設ける方向で、精神障害の労災認定基準をもとに最長13日とする案を検討している。現行制度では最長48日の連続勤務が可能とされる。10月30日の労働政策審議会では、使用者側が例外を、労働側が例外の限定を求めた。
出典:[1]
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連続勤務の上限と例外のあり方について、どちらの考えに共感しますか。
同じニュースを、2人の記者がそれぞれの立場から報じる。
LEFT 一つの見方
リベラル・左派の記者
13日でも長い、例外は法令で歯止めをかけるべきだ
- 働く人の健康
- 例外の歯止め
連続勤務に上限を設けること自体は前進だが、例外が広がれば意味を失うと考える立場です。例外にも超えられない上限を法令で定める考え方を紹介します。
48日連続が「可能」な制度を改める
朝日新聞によると、厚生労働省は労働基準法に連続勤務日数の上限を設ける方向で、精神障害の労災認定基準をもとに最長13日とする案を検討している。現行制度では、休日の取り方次第で最長48日の連続勤務が可能とされる。1 4週間に4日以上の休日を与えるという現在の定めが、こうした働き方を法的に許してきた。2 上限の導入は、働く人の健康を守る方向への一歩として評価できる。
例外が広がれば、上限は意味を失う
問題は例外の設計だ。10月30日の労働政策審議会で、使用者側は上限の必要性に賛同しつつ、緊急時や災害時には健康確保措置を実施したうえで上限を超えることも可能にすべきだと主張した。労働側は災害時などの必要性に理解を示した一方、例外が多くなり恣意的に運用されては意味がないと指摘し、例外でも超えられない上限日数を法令で定めるよう求めた。1 後者の主張に説得力がある。「健康確保措置」の中身が事業者の判断に委ねられれば、人手不足を理由に例外が日常化しかねない。
13日という数字そのものも、安心できる水準とは言いがたい。13日間休まず働いた人に、14日目の休みさえあれば十分だと言えるだろうか。精神障害の労災認定基準が目安であることは、その水準がすでに心身への負荷を問われる長さだということでもある。
規制の後退と合わせて見る
過労死などの労災認定は2024年度に過去最多の1304件に上り、毎日新聞は社説で、人手不足を長時間労働で埋めてはならないと訴えた。3 朝日新聞も、労働基準監督署の残業指導の見直しを、長時間労働の是正に逆行すると批判している。4 上限を設けながら、他方で規制を緩めるのでは、守られる範囲が狭まるだけだ。
例外を認めるなら、対象を災害対応などに限り、超えられる日数にも法令で上限を置き、事後に公開で検証する。そうした条件を伴ってこそ、上限は働く人を守る規定として機能する。
上限の議論は、1日ごとの休息を確保する仕組みとも並べて考えたい。連続勤務の日数だけを抑えても、毎日の休息が足りなければ、疲労は積み重なる。働く人の側が求めたように、例外にも歯止めを置く設計が、制度全体の整合を保つ。上限は、守られて初めて意味を持つ。罰則や監督のあり方も含め、実効性のある制度にしていくことを、議論の中で強く求めたい。
RIGHT 一つの見方
保守・右派の記者
上限は必要だが、現場の実情に合う例外を残すべきだ
- 現場の柔軟な対応
- 健康確保措置を前提にした例外
連続勤務の上限には賛同しつつ、災害対応や人手不足の現場には例外が要ると考える立場です。健康確保措置と組み合わせた制度設計を求める考え方を紹介します。
上限の導入自体は妥当だ
朝日新聞によると、厚生労働省は労働基準法に連続勤務日数の上限を設ける方向で、精神障害の労災認定基準をもとに最長13日とする案を検討している。現行制度では、休日の取り方次第で最長48日の連続勤務が可能とされる。1 2024年には厚労省の研究会が、連続勤務を最長13日に制限する報告書案をまとめている。2 使用者側も上限の必要性に賛同している。働く人の健康を守る最低限の線を法律に書くことには、意義がある。
現場には「超えざるを得ない日」がある
10月30日の労働政策審議会で、使用者側は上限に賛同しつつ、緊急時や災害時には、健康確保措置を実施したうえで例外的に上限を超えることも可能にすべきだと主張した。労働側も、災害時などで超える必要があることには理解を示している。1 停電や水害からの復旧、医療や物流、インフラの保守のように、人命や暮らしの基盤に関わる仕事では、交代要員がすぐ見つからない日がある。上限を一律に守らせれば、かえって復旧が遅れる恐れもある。
健康を前提にした柔軟さを
日経新聞は社説で、規制は見直すべきだが働き手の健康が大前提だと述べ、柔軟な働き方は成長戦略に必要だと論じた。56 例外を認める条件は、事前の健康確認、超えた後の連続した休息、記録の保存のように具体的に定め、運用を点検できるようにする。例外の範囲は労使の協議で決め、中小企業でも守れる実務の形にしたい。
働く人を守る規制は、現場で守られてこそ意味を持つ。実情に合わない一律の規定は、書面だけの順守を生みかねない。上限の線を引きつつ、緊急時の例外を健康確保措置と組み合わせて設計する。それが、人命と暮らしの基盤、そして働く人の健康を両立させる現実的な道だと考える。
制度を作る際は、小規模な事業者の実務にも目を向けたい。シフトの組み方や代替要員の確保に余裕のない職場ほど、画一的な規定を守りにくい。上限を現実に守れる形にするため、国は指針や相談の窓口を整え、導入の準備期間も十分に設けるべきである。健康を守る目的は労使で共有されている。だからこそ、運用の知恵を現場から集め、無理なく続く制度に仕上げていくことが大切だ。
議論は労使が同じ席で進めている。使用者側は上限に賛同し、労働側も災害時などの必要性には理解を示した。1 共通点を足場に、例外の具体的な条件を詰めていけば、制度は現実に根づく。
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SOURCES
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- 連続勤務日数に上限設定へ 最長13日を検討 経営側は例外求める ↗朝日新聞(Yahoo!ニュース) · 確認日 2026-10-30
- 連続勤務日数、13日まで 厚労省研究会が報告書案 ↗日本経済新聞 · 確認日 2026-10-30
- 社説:裁量労働制の拡大 働く側の視点が不可欠だ ↗毎日新聞 · 確認日 2026-10-30
- (社説)残業指導見直し 長時間労働 是正に逆行 ↗朝日新聞 · 確認日 2026-10-30
- 残業ありきの経営から脱却を ↗日本経済新聞 · 確認日 2026-10-30
- 個人の自律と健康保つ裁量労働の議論を ↗日本経済新聞 · 確認日 2026-10-30
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